もくじ
パラベンとは
表示名称
メチルパラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、メチルパラベンNaなど。
用途
防腐剤
特性
広範囲の微生物の繁殖を防ぐ。
パラベンの安全性
※以下の話は、化粧品成分上級スペシャリストを保有するノエルの私見です。
化粧品への配合量に規制のあるパラベン
パラベンは、厚生労働省のポジティブリストの原料です。
ポジティブリストは刺激のでる可能性のある成分のため、配合量などが規定されている成分リストのこと。
国(厚生労働省)から「取扱に注意しなさい」とお達しが出ているわけですね。
パラベンこわいは都市伝説?
私も、パラベンって危ないのかしら?と漠然と思っていた時期があり、気になって調べました。
昭和の時代にパラベンが高濃度で配合された化粧品によってかぶれなどのトラブルが起きた事例があり、「パラベンこわい」となったようです。
しかし、パラベンが有害とするはっきりとした根拠は見つかりませんでした。
なんだか、パラベンの都市伝説のようになっているなぁという印象をうけました。
パラベンのアレルギーの危険性は高いとはいえない
様々な情報から得られるパラベンのアレルギーの危険性は低いのです。
例えば、
ではどれくらいの人が成分の専門パッチテストでパラベンに反応を起こすかというと、1000人に約2人と言われています。ちなみに着色料は約58人、香料は約12人。一概にパラベンが怖いものとは言えないのです。出典:スキンケア大学
他にも、
パラベンは防腐剤として、化粧品に長い間使用されてきました。
安全性が低い防腐剤でないことは、数々の実験で科学的に証明されているにもかかわらず、悪者のように扱われてしまったことがあり、実際以上に悪いイメージを持たれている成分なのです。出典:エイジングアカデミー
ちょっと調べるだけでも、「パラベン大丈夫だよ」という意見が多数あります。
たまごアレルギーの考え方と同じ
化粧品成分セミナーで習った中で、しっくりときた説明があります。
危険なケーキ?!
たまごアレルギーの人にとって、たまごを使ったケーキは危険な食べ物。
でも、たまごアレルギーでは無い人が食べれば、ただのおいしいケーキ。
パラベンも一緒です。パラベンにアレルギーのある人にとっては、パラベンは危険な成分。
しかし、パラベンにアレルギーの無い人にとっては、問題の無い成分。
この説明を聞いて、「なるほどね」と私は思いました。
パラベンアレルギーがあるならもちろん危険
私自身は、パラベンアレルギーではないので、パラベン入りの化粧品を使ってもトラブルは起きません。
しかし、友人にパラベンアレルギーの子がいて、「あ、パラベン入ってるだめだ」と試してみたい化粧品を使うのをあきらめています。
アレルギー持ちの方は、フェノキシエタノールなど他の防腐剤を使った化粧品や防腐剤フリー(静菌作用のある成分を高配合するなどして防腐剤を使わず製造している化粧品)がありますから、パラベンの入っていない化粧品をえらんで化粧品を楽しみましょうね!
パラベンアレルギーを知る方法は?
化粧品を使っていて肌が荒れたことがあったら、その化粧品の成分がわかるものを持って皮膚科に行き、検査を受けるという方法でアレルギーを調べることができます。
病院まで行くのはちょっと面倒かも知れませんが、もしパラベン以外の成分にアレルギーがあるとしたら、パラベンフリーの化粧品を使っていても意味がないということになりますよね。
腐った化粧品のほうがこわい
結論としてパラベンは、アレルギーの無いヒトにとっては有害な成分ではないと考えるに至りました。
それよりコワイのは、防腐剤フリーの手作り化粧品などを使っていて腐った場合。
腐敗した化粧品の中には、パラベンよりコワイ菌がたくさんいます。
そんなものを顔に塗ればどんなことになるか?
目に入ったりしたら失明の危険性もあります(化粧品会社には、目の周囲に使う化粧品は特に厳格な管理が義務付けられています)。
開封して古くなった化粧品、3年以上保管した化粧品(化粧品は未開封で3年保持できるように作らなければいけないルールがある)、手作りで作った化粧品が腐ってるかも?なんてことがあったら、もったいなくても捨てましょう。
以上。
ここに記載したことは、パラベンに対する私の私見です。情報の取扱にはご注意ください。
転載等は禁止します。